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春秋譜 四月

yumehitoha
芋の芽に覆ひ被さる別れ霜

汗垂りてやうやう春の畑仕舞ひ

紫雲英咲く畔を巡りて小半時

げんげ田の一枚残る花盛

白鷺の町に娘は入学す

チューリップ歌伸び伸びと一年生 

学童がタンポポを摘むひなたぼこ

たんぽぽの絮飛んで行け晴れた空

なずな実をつけてペンペン春深む

燕来て賑はひ戻る老の家

山路来て春蘭ほのと香りけり

桃の花過ぎて漸く雛仕舞ひ

花冷えも路傍の花の名を知らず

こでまりの花白ければ雨白し

古稀過ぎて病の春のとろろ汁

葉牡丹の花咲くまでを見届けり

雨上がる霧も霞も人纏

京奈和道高天原の遠霞

何処にでも生きていきます金鳳花

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K.F
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俳人
和歌山県在住
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